全国に約14,000名の会員を持つピアノ指導者協会「ピティナ」。
ピティナはピアノ指導者が任意で参加する団体で、入会の義務は無い。
このピティナの会員数を入会キャンペーンなどを一切行わずに、着実かつ順調に伸ばし続けてきたスゴい人が本日登場する。
彼は、「音楽が好きでない」と断言する。
そんな彼が、なぜピアノ指導者協会の会員数を4.5倍にまで拡大させる事ができたのだろうか?
さあ・・・一般社団法人全日本ピアノ指導者協会専務理事 福田成康様の登場です!
「今を一生懸命」
大学を卒業後就職し、3年後に実家に呼び戻されました。
子供の頃から経営者志向が強く、就職した栗田工業の社長を目指して仕事をしていたので、親の会社を継ごうとは思っていませんでした。
なぜなら、音楽だからです。
でも、20代から経営をできるならと移ってきました。
25歳で東音企画に入社し、26歳で代表に。
最初は人事の担当になり、若い自分の最大の資源である“時間”を使って最も時間のかかる「人材育成」と「社風作り」に取り組みました。
私自身も新入社員でありながら、社員研修や面談をして、会社の進む方向を示しました。
この仕事で一番つらいことは、音楽が好きでないという事。
これがとにかくつらい。
入社を希望してくる人は、みんな音楽好きな人ばかり。
だけど、自分は音楽が好きではない。
これが2代目のつらさですね。
でも、音楽が好きでないからこそ、音楽が世の中にとってプラスになる事の証明をしてきました。
ただ“美しい音楽”や“心地よい音楽”ではなく、音楽によって病気が治り、戦争がなくなるなど音楽として以外の価値があると証明したいのです。
昔はあまりなじみの無かったサッカーも、今では日本においてとてもポピュラーなスポーツになりました。
少なくとも、サッカー以上に音楽をポピュラーにしたいですね。
スポーツも音楽も、非言語。
だけど、音楽は勝ち負けを競うものではありません。
特にオーケストラなどの合奏は、一人ではできないもの。
一緒に演奏を行う「相手」は戦いの相手ではありません。
「あなた」がいてくれるから音楽を作れる。
だから、皆がお互いに「ありがとう」という気持ちになる。
これを広めたら、すごく価値のあることだと思うんです。
人間の成功には、“圧力”が大きく影響していると私は思います。
現代にその名を語り継がれる過去の偉人達も、病気や貧困など、不遇な人が多いと思いませんか?
圧力が大きくなればなるほど、持っている力の爆発力が大きくなるんです。
そして、私にとっての圧力は、“音楽”だったのです。
私はずっと経営一筋でやってきて、経営に向いていると思っています。
私には特別なオーラなど何も無い普通の人間ですが、“限りある資源を最大限まで活用する”事には自信があるのです。
ピティナの会員数もありがたい事に毎年着実に増えていますが、ビジョンに向かって逆算して得た結果ではなく、今日の瞬間をただ一生懸命生きてきた結果が会員数に表れたのです。
毎日一生懸命生きていれば、道は拓けるものだと思います。
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