一主婦から神戸の観光・グルメ船“コンチェルト”の社長に登りつめたスゴい人!
阪神・淡路大震災後の96年、パソナグループが立ち上げた商業施設「神戸ハーバーサーカス」に並び、
年間25万人の乗船客で人気の「神戸クルーザー・コンチェルト」は震災復興のシンボルでもあり、船上でのプロポーズ”シンデレラプラン“では2年半で250組ものカップルが誕生。
ウエディングの街神戸で潜在顧客を掘り起こしている、スゴい女性がいる!
さあ・・・南部真知子様の登場です!
「“本氣”から生まれるもの」
氣慨、本氣の「氣」。転換期といわれるこの時代を生きる日本人、特に若者に最も必要な言葉にも思える。
さて、私は58歳。朝鮮戦争特需も有り上向きの景気を実感し始めた頃に生まれた。
学業は無論、運動会、絵画など優劣の順位は避けられない現実で、やる氣が試された時代だったが、だからと言って不登校など存在しなかった。
勤勉努力が価値観として共有され、個性は誉められて育まれた。
努力と褒賞が相まって人が成長するという、当然のルールが実践された時代だった。
大学を卒業後、兵庫県庁に入り10年間勤務。
阪神・淡路大震災翌年の1996年、義弟が代表を務める人材派遣のパソナグループの経営に参画するようになり「神戸の港の復興のシンボル」として他社のレストラン船だった「コンチェルト」の運営に携わる。
コンチェルトは震災後、陸路が使えない時に被災者や救援物資運輸で活躍した船だ。
創業14年。昨年5月は新型インフルエンザの影響で乗船客が激減した。
神戸市で初めて新型インフルエンザの患者が出たというニュースでキャンセルが相次ぎ、350人の予約があった日に9割以上がキャンセル。23人で船を出したこともある。しかし、インフルエンザが終息すると、徐々に客足が戻る。
現在、“神戸をウエディングの街に”を合言葉に、関係者らと「神戸ウエディング会議」を結成し、船上でのプロポーズ応援プランや団塊世代を対象にした同窓会プランなど、新企画を産み出してきました。
船は、鉄の塊ですが、まるで図体の大きな“娘”です。下船時の、ご満足の表情と「有りがとう」のお言葉、また、御礼のお手紙やアンケートの賞賛のお言葉で、何ものにも代え難い至福をいただいています。
これが、事業を続けていく最大のエネルギーです。
日々の天候が気になりますが、乗船してくれるお客さんの笑顔を裏切らないよう“きょうは特別”を演出していきたいと思います。
2011-01-12
取材:山縣かほり
タグ:ビジネス・経営者
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