NHK教育テレビで1990年4月から2013年3月末まで23年間にわたって、放送された人気工作番組「つくってあそぼ」
この番組で、5歳のキャラクター“ゴロリ”に工作を教える“わくわくさん”として多くの人に愛され続けているのが、本日登場のスゴい人。
彼は「つくってあそぼ」の番組、イベントのほか全国の幼稚園や保育園、小学校での工作ショーを続けており、今年11月には47都道府県の全県庁所在地を回りきった。
今もなお彼の工作ショーを要望する声は止まず、日々全国を飛び回っている人気者だ。
そんな彼も、初めは子ども向けの芝居をしたことも無く、試行錯誤をしながら模索する日々が続いたと言う。
さあ・・・俳優 久保田雅人様の登場です!
「生涯“わくわくさん”」
大学生時代から声優の三ツ矢雄二さんと田中真弓さんの設立した劇団に所属していて、舞台やアニメ声優の仕事をしていました。
平成元年、NHKでは「できるかな」の後続番組となる工作番組のキャラクターとして、しゃべりがおもしろくて、工作のできる、のっぽさんより若い男性を探していました。
当時NHKの子ども番組で活躍されていた田中さんが僕の事を推薦してくださり、オーディションを受けました。
話すと面白いと気に入っていただき、早速その年に2本の番組を収録しました。
放送された作品を自分で見た時には「これでは次は無いな」と思いましたね(笑)
ところが、平成2年4月からレギュラーでやることが決まったのです。
最初はとにかく下手でしたね。
何せ、子どもの前で工作をした事がありませんでしたから。
子ども達の前で物を作る事に慣れなければいけないと思い、全国の幼稚園や保育園での工作ショーを始めました。
NHKに協力をしている幼稚園のリストを借り、1件ずつ自分で電話をかけて、呼んでくれた所で実際に子ども達の前で工作を作って見せるんです。
ショーを通じて、子ども達にとって何がおもしろくて、何が出来て、何が難しくて、何が嬉しいのかを学びました。
子ども達が興味を持ち、見た後に「作ってみたい」と思ってもらえる“見せ方”を、試行錯誤しながら探求していきましたね。
3年ほど続けた頃、相方のゴロリくんとの息も合うようになり、少しずつ感覚をつかめるようになりました。
僕は、周りの人に恵まれたんですよね。
「つくってあそぼ」の全ての工作を生み出した天才ヒダオサムさんをはじめ、色々な人にめぐり合えました。
番組チームは本当に良いチームで、収録の時はいつも笑いの絶えない明るい環境の中で毎回「いかに楽しく面白く作るか」を皆で追究する事ができました。
初回を収録したメンバーで最終回まで走りきれたのは、なかなか無い事だと思いますし、誇りに思います。
また、休みが無くあまり一緒に遊びにも出かけられなかったけれど、全国でショーをする僕を快く送り出してくれた妻と3人の子ども達にも感謝しています。
僕にとって、子ども達が工作を見て笑い、驚いてくれる事が一番の喜びです。
今でも勉強、探求の日々ですが、これからも、工作を通して、物を作り、生み出す自分だけの物を作れる喜びを、多くの人に伝えていきたいと思っています。
◆くぼたまさと・どっとこむ
http://www.kubota-masato.com/
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