RIZEでメジャーデビュー。同時期に、AJICOでの活動を経て、現在もunkie、LOSARIOSで精力的に活動する女性ベーシストが本日登場する。彼女が生み出す重厚な音は、独特の存在感を放つ。
多くのアーティストに支持され、井上陽水や布袋寅泰、安室奈美恵などのライブにもサポートとして出演してきた。
長年、音楽業界の第一線で活躍している彼女。この夏始動するACE?OF?SPADESのメンバーとしても活動するという。そんな彼女も今日に至るまでには様々な葛藤があったという。
彼女が感じた葛藤、そしてそこから突き抜けた瞬間とは?
さあ・・・ミュージシャンTOKIE様の登場です!
「縁とタイミングが大事」
楽器との出会いは、中学校のブラスバンド部でした。
音楽には当時、全然興味なかったんですけど、新入生歓迎演奏を聴いて感動したんです。毎年全国大会に出るような部でした。
音楽に詳しくなかったので、できそうな楽器ということでコントラバスを選びました。先輩がすごく厳しくて、指を腫らしながら必死で練習しましたね。
部の決まりで、3年生になるとエレキベースが弾けるようになるんです。
しかし、3年生に上がる時に引っ越すことになりました。
転入した中学校ではブラスバンド部があまり盛んではなかったので、コントラバスがありませんでした。
それでも楽器を続けたくて、高校受験に合格したご褒美にエレキベースを買ってもらいました。
高校に入学したときに、先輩に誘われて初めてバンドに入りました。
楽器を弾くことがとにかく好きでずっと練習していました。
高校卒業後もバンドを続けたくて、就職はしませんでした。歯科助手のバイトをしながら、バンド活動をずっとしていました。
ちょくちょくベースのサポートで声がかかるようになってきた頃、とある縁からニューヨークにサポートメンバーで呼ばれたことをきっかけに、ニューヨークでバンドを始めました。ニューヨークでのライブは反応に社交辞令が一切なく、刺激的な環境でした。そして、貯金を使い果たして帰国。
その後、色んな縁からバンドに誘ってもらったり、サポートベーシストなどもやり始めました。
2000年、RIZEでメジャーデビューしてからは、環境が一変しました。今まで好きに弾くことばかりやっていたのが、音楽以外のこともやらなくてはいけない。その時初めて苦しいと思いましたね。
もともと人見知りなので、会ったことの無い人が自分を知っているという状況にも慣れませんでした。友達から今何がしたい?と聞かれた事があった時に、一人になりたいと言ったことを覚えています。私はこれまで好きなことばかりをやってきました。そんな私もふと自分の将来が不安でたまらなくなった時期があります。でも、起こってもいないことを心配しない、ムダに不安にならないというように考え方を変えました。
私は、自分も相手もみんなが感動できる音楽が好きです。プロミュージシャンを目指している人にはプロになることが最終目標ではなく、いい音楽を作ることにこだわってほしいです。
そういう志を高く持ってやる事が先に繋がっていくんだと思います。